



葬儀の今と「ラストレター」――変わりゆくお別れのかたち
皆さん、こんにちは。
寒い日が続きますが、春の暖かい日差しも感じられるようになりました。

最近は終活に関するCMを目にする機会が増え、社会全体で葬儀のあり方に対する意識も変わってきています。訪問看護の現場でも、お看取り後に葬儀社へ引き継いだあと、どのように対応されるのか気になることがあり、今回、葬儀社の方にお話を伺いました。
訪問看護師としてお看取りをする際、エンゼルケアを行うことが多くあります。葬儀社の方によると、エンゼルケアでは保湿をしっかり行い、口元を美しく閉じるために透明のマニキュアを使うことがあるそうです。また、亡くなった後の葬儀のあり方は、事前の準備で大きく変わるとも伺いました。その中で話題に上がったのが「ラストレター」です。

「ラストレター」とは、自分が万が一の時に備え、大切な人へメッセージを残す手紙のこと。多くの方は日々の生活や仕事に追われ、突然の別れを想定することは少ないかもしれません。しかし、人生は予測できないもの。明日、大切な人と会えなくなることもあり得ます。高齢になってから考えるものと思われがちですが、若いうちから準備しておくことで、残された家族や友人に自分の思いを伝えられるのです。
後悔しないためにも、日頃から「もしもの時に伝えたいこと」を考え、言葉にしておくことが大切だと感じました。
また、近年の社会状況の変化により、葬儀の形も多様化しています。
オンライン葬儀や事前相談を取り入れる葬儀社が増え、福祉用具の提供を通じて生前から関係を築くケースもあるそうです。
最近では、生前葬を行われる方もいらっしゃるようです。
従来の形式にとらわれず、本人や家族の希望に沿った葬儀を考える人が増えていることがわかります。

訪問看護の現場では、ご利用者さまのご家族から「どの葬儀社を選べばよいかわからない」と相談を受けることがあります。このように紹介を求められることもあるため、看護師としてもさまざまな葬儀社について知っておくことが大切だと感じました。
これからの時代、自分らしい最期を迎えるためにも、事前の準備がますます重要になりそうです。
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