
2026.06.12
母の在宅看取りを経験して。訪問看護師の私が「家族」になって気づいたこと
昨年、私は実の母を自宅で看取りました。
突然のことではありましたが、職場の理解と協力もあり、介護休業をいただいて最期の1ヶ月間をともに過ごすことができました。
私は普段、訪問看護師として働いています。
そのため、お薬の知識や介護の方法などは一通り理解しているつもりでした。
しかし、いざ自分の家族となると話は別でした。
1日ごとに状態が変わっていく家族を目の前にすると、身体だけでなく、心もしんどくなっていくのを実感しました。「プロとしての知識」があっても、他の家族に現状を上手く伝えられないもどかしさを感じることも多かったです。
そんな日々の中で心の支えになったのは、関わってくださった専門職の皆さんでした。
主治医の先生、外来の看護師さん、訪問診療の先生・看護師さん、訪問看護師さん、ケアマネジャーさん、福祉用具の担当者さん……。
母にも家族にも丁寧に向き合ってくれた皆さんの言葉や関わりは、今でも深く心に残っています。
70代という平均寿命を考えると少し早い旅立ちとなり、今でも悲しさや寂しさは尽きません。
それでも、「母も私も、あの時間を精一杯頑張りきった」という想いが、今の私の確かな支えになっています。
自宅での介護がいかに大変か、そして訪問看護という仕事がいかにご家族の「大切な時間」に寄り添うものであるか――。身をもって知ったこの経験を胸に、これからも利用者様とご家族様に寄り添っていきたいと思います。


最期まで多くのことを教えてくれた母に、心からの感謝を込めて。







