2024.08.28
地域勉強会・まつばらOPENDAY #05
テーマ:「⼈⽣会議 ACP について考えよう 〜当院の現状と取り組み〜」
8月9日(金)に地域勉強会「まつばらOPENDAY #05」を開催いたしました。 ⽇々、わたしたちは訪問診療を行う中で、 「人生の最終段階における医療」に携わる機会が多いです。 そこで、わたしたちが向き合っている患者さま・利⽤者さまに対して当院での現状を振り返り、 今後どのように関わっていくのかを関連機関の皆様に知っていただく機会となるよう 今回は人生会議ACP※についての講義とグールプワークを実施しました。 ACPとは、アドバンス・ケア・プランニングの略称で、もしものときのために、本人が望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことです。2018年には厚生労働省よりACPのことを『人生会議』と愛称が付けられました。
講義では、当院の医師・看護師へ実施したACPのアンケート結果、 ACP発展の歴史やACPのメリットとデメリット、 がん患者と慢性疾患におけるそれぞれのACPについてお伝えさせていただきました。 様々な視点からACPについて知っていただく良い機会になったのではないかと思います。
続いて、2つの症例を用意してグループワークを行いました。 ACPについて、みなさん熱心に意見交換されていました。 医師、看護師、ケアマネ、介護福祉士など様々な職種が集まることで 他職種の立場からの考え方をたくさん知ることができたのではないでしょうか。
〜参加者のみなさまからの感想をいくつかご紹介します〜
●ACPのタイミングをはかるのは難しいが、今日学んだことで、健診などイベントを見計らって話してみるなど声かけのきっかけを知ることができました。
●お客様がどうしたいかを介護の立場からどのように聞いておくとよいかを考えたり、自分の両親の時にどうするかを考えるきっかけになりました。
●医師との交流機会がないため、顔の見える機会があると嬉しいです。ACPに関して色々な職種と話し合うことができて良かったです。
●レクチャーだけでなく、症例をグループワークで検討する時間があって幸甚でした。
●普段なかなか聞くことのできない医療的観点を学べてよかったです。疾患と理解し、ご本人の生活歴も理解した上でご本人にとっての最善を考えていきたいです。
〜まつばらOPENDAY#05 を終えて 担当スタッフから〜
多くの方に満足いただけたようで講義内容やグループワーク共に好評でした。
ACPに関わらず、日ごろのケア・診療に関わる皆さんの想いを感じました。
ディスカッションが盛り上がってしまい、時間が足りず1症例で終わってしまったグループも多かったようで、もう少しグループワークの時間を確保できると良かったのではないかと思っています。
◉地域勉強会 まつばらOPENDAY #05
テーマ:⼈⽣会議 ACP について考えよう 〜当院の現状と取り組み〜
開催日:2024年8月9日(金)
会場(主催):松原アーバンクリニック、松原ナースケア・ステーション(接遇・満足度調査委員会)
▼こちらもぜひチェック!
ゼロからはじめる人生会議 「もしものとき」について話し合おう
※厚生労働省によるサイトです。
「人生会議」について身近に知っていただくきっかけになれば嬉しいです。